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【ブログ】NPO1年生 活動と事業の違いを考えてみた

*noteからの転載

NPO1年生、まちのおやこテーブルのヨーコです。正式にはNPO法人設立申請中ですが、形式的な書類修正はありつつも審査は前に進んでいるようなので気持ちはいよいよ1年生。

今日は地域コミュニティ活動の事業化を目指すときに、自分の中でずっとグルグルしていた問いについて考えてみます。それは、活動と事業は何が違うのかということです。

どちらも「団体としてやること」という点で違いはない。まちのおやこの場合は、コアメンバー全員が本業を持ちながらの活動だったこともあり、固定費を極力抱えない=拠点とスタッフを抱えない方針で運営し、「イベント形式の場づくり」が活動形態でした。

これにより、赤字を出さずに活動を継続しやすくなりました。また、自分たちの拠点を持つことを手放したことで、街の中で場所を持つ人ー街なかのお店の店主やスタッフさん、農園をもつ農家さん、都立公園の指定管理者NPO、拠点を持つNPO、公民館のスタッフさんと人間関係を作りながら、彼らの場所でイベントをやることで、子どもたちが暮らす街の素敵な大人・場所・体験と出会うきっかけを作ることができました。

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こういう活動を何年も続けていくうちに、人口10数万人の街でも歩けば親も子どもも顔見知りに会えるようになり、活動をきっかけに参加した方が別のコミュニティを立ち上げ、街の暮らしがどんどん複層的になっていく。ゆるやかながらもコミュニティが作られていく実感がありました。

じゃあ、このままでいいんじゃない???ずっとグルグルしていました。それじゃいけないというモヤモヤはどこから来るのか・・・。生活費を稼ぐ仕事に少なくとも当面するつもりはなかったので、余計に活動を事業にする意味を考えていました。

これが正解か分かりませんが、今の自分にとっての答えは私が当事者としてイベントを開催し続けるのが活動。これに対して、私という言い出しっぺがいなくても再現性があり、団体として事業経験の蓄積がビジョンの実現に向けた次のアクションにつながる営みが事業

私が任意団体でやっていた活動は言うならば、木を一本一本植えていく営み。やがて一つ一つが育てば林や森になっていくけれど、一本一本の木が大きく育つところには関わってこなかった。事業は、木の年輪のように年数と経験を重ねることで、幹が太くなっていき、根や枝が長く、深く、高く伸ばせること。

任意団体の活動経験から事業の芽は見つけました。それを事業という木に育てようと今、仲間を募ってスタートしたところです。

事業を構想するゼロからイチを生みだすことを面白がって一緒に考え、一緒に走ってみてくれる人に巡り会いたいと、プロボノの力を借りるピッチに出ますという前回のお話。なんと6人もの方が手をあげてくれました!

本業のお仕事、子育て当事者・そうでない、男女、学生さん・社会人・退職してセカンドキャリア中、住んでいるところが色々。「活動」の時には届かなかった層の皆さんに橋がかかり、渡ってきてくれた人がいる喜び。事業化への一歩。こっからです!

2021-11-22 | Posted in ブログComments Closed 

 

【ブログ】プロボノの力を借りてみます〜働く・生きるが重なる暮らし

*noteからの転載

NPO(とは限りませんが)が事業を始めるとき、自分の内側、そして仲間(クルー)の内側にあるものをまず見つめ直すのは大切な一歩。別の文脈ですが、ある人が言っていた素敵な言葉を思い出します。「ないもの探しよりも、あるもの探し」

でも、外の力を借りることで事業が前に進みやすくなることも事実。いわゆるヒト・モノ・カネ・情報とありますが、今回はヒトのお話です。

ヒトの力を借りる選択肢

ここで言うヒトはいったんNPO内部の設立メンバー(クルー)とは別とします。ヒトの力の借り方には、スタッフ(雇用)、インターン、ボランティア、プロボノなどが考えられます。私たちはプロボノの力を借りることにしました。

「プロボノ」とは、「公共善のために」を意味するラテン語「Pro Bono Publico」を語源とする言葉で、【社会的・公共的な目的のために、職業上のスキルや専門知識を活かして取り組むボランティア活動】を意味します。(サービス・グラントHPより)

スタッフの方に来ていただけるだけの先立つものが今の私たちにはないので、無償でお力をお借りしたい。そして、やることが決まっていてタスクに落としてお手伝いしてほしいと声をかけられるほど、事業は具体化していないので、インターンやボランティアを募ることは、今の自分たちにはまだ早い。

なんといっても私たちは事業を構想するゼロからイチを生みだそうとしている段階。そこを面白がって一緒に考え、一緒に走ってみてくれる人に巡り会いたいので、プロボノの力を借りることにしました。

プロボノには2種類ある

私がこれまで調べた中で、プロボノには大きくスキル・知識ベースと共感ベースがあるように思います。

前者は、プロフェッショナルスキルや知識を持っている企業が本来ならば対価を得て提供するサービスをプロボノで提供しますというタイプや、プロボノで提供するサービスが決まっていて、そのメニューを提供してほしい団体と提供できる社会人をつなぐタイプなど。NPO目線で見ると、外の力を借りてやりたい事が明確にあるときにうまく行く気がします。戦略づくりやマーケティング、プロモーションなど。

後者は、NPOが目指すビジョンや果たそうとしているミッションに共感し、社会人が当事者としてNPOに一定期間、メンバーとして関わるプロジェクト型。ともに考え、ともに生み出す共創的な関係というところが前者との大きな違いに感じてます。

私たちは後者のタイプのプロボノ機会を提供している二枚目の名刺さんにお世話になることになりました。といっても、はじめから誰か来てくれることが約束されているわけでは決してありません。「コモンルーム」という団体説明の機会にピッチをして、参加者がこの団体とプロジェクトを一緒にやってみたいと選んでくれたら。まさに思いでつながるプロボノという所以です。

働くと生きるが重なる暮らし

複数ある選択肢の中で私たちを選んでもらえるとしたら、一つはそんな社会を見てみたいし一緒に夢を追いかけてみたいと思ってもらえること。そこはビジョンやミッションに込めた思いや、ベースとなっている当事者のときのストーリー、それが今の時代にも必要だと考えるファクトをシェアしようと思っています。

もう一つのアプローチが、同じ社会人目線でこんなライフスタイルをしてみませんか?とお誘いすること。なにせ私たち設立メンバーは全員本業がある社会人ですから。具体的には、働くと生きるが重なる部分を見つける暮らしをしませんか、とお誘いしてみたい。

幸せが巡る暮らし1

それは、つながりのある暮らし。それによって救われた私自身の体験でもあります。

仕事と子育てでアップアップ。これ以上無理!!!と思っていました。でも、失われて残念に思っていることの一つ、出会いや学びがある夜(お酒つき)を取り戻したいという気持ちに突き動かされて、子連れ忘年会や平日夜のごはん&まちのオモシロいコトとの出会いの会(夜会)を企画していくうちに、地縁も血縁も友達もいなかったまちで、歩けば顔見知りに会ったり、あの店に行けばあの人がいると思い浮かべられるようになりました。それはなんともあったかい、温もりを感じる暮らしでした。

幸福学研究で有名な前野隆司教授が提唱している「幸せの4因子」があります。聞いたことがある方が多いのではないでしょうか。私の体験を重ねさせてもらうと、そっと後押ししてくれた仲間がいたから、自分らしくやってみようと一歩を踏み出すことができました。一歩踏み出したら、「思っていても企画できなかった」、「またやってほしい!」と参加者や子どもたちに言われて、自分のやりたいは誰かのやりたいに重なる喜びをだんだん感じていくうちに、私の人生なんとかなる!と感じるようになりました。幸せの歯車が回転し始めた実感がありました。

幸せが巡る暮らし2

コロナ禍でつながりが薄れ、廃れる一方、リモートワークの企業側の心理ハードルが下がり、副業も許容されるようになってきて働き方を変えやすい環境になりつつある昨今。幸せの4因子が巡る生き方見つけませんか?そんな呼びかけ方をしてみようと思います。2人でも3人でも呼びかけに答えてくれる方が見つかるといいな。プロボノのピッチ、行ってきます!

2021-11-01 | Posted in ブログComments Closed 

 

【ブログ】帆をあげるーミッション・ビジョン・バリュー

*noteからの転載

自分たちらしくミッション、ビジョン、バリューを考える

NPOという同じ船に乗る仲間(クルー)とともに何を目指すのか。

背景が異なる人同士が仲間として同じ方向を向いて何かを目指すためには、目指す先、そのために自分たちが何をするのか、何かする・しないときの判断基準を共有しておきたいものです。やはり、企業だけでなくNPOもミッション、ビジョン、バリューを作っておきたい。

よく言われる定義と順番は、MVV(ミッション、ビジョン、バリュー)。こんな感じではないでしょうか。
・ミッション:存在意義
・ビジョン:ありたい姿
・バリュー:行動指針

ただ、一応英語圏で生活し、ビジネス英語を使っていた身からすると、なんだかちょっとピンとこない。英語の意味合いからすると、こういう理解の方が私にはしっくりきました。
・ミッション:自分たちが果たすべき使命
・ビジョン:思い描く理想や未来
・バリュー:大事にしている価値観

つまり、順番でいくと目指したいビジョンがあって、自分たちのミッションがあって、価値観がある。MVVよりもVMVの方が自分たちには合っている気がしました。
・NPOが理想だと描く未来(ビジョン)
・その実現に向けてNPOが成すべきこと(ミッション)
・NPOが考え、行動するときに大事にする価値観(バリュー)
(行動する・しないの基準になるので行動指針でもある)

船に例えると、目指す行き先・新世界!(ビジョン)、掲げる帆(ミッション)、航路を決めるコンパス(バリュー)という感じ。

こんな大事なものは、誰とどう決めるのかプロセスが大事になりますね。まちのおやこテーブルの場合、任意団体からNPOになるときに、私が一人会議でうんうんと悩み考えたものはありました。組織として自分たちのVMVを何にするかをともに考え、対話し、決めていく相手は、NPOを一緒に運営してほしい理事が一番いい気がしました。

3人で考えた「まちのおやこテーブル」のVMV。

ビジョン:子どもと大人が当たり前に共生する子育てにポジティブな社会

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大人が子どもに教えてあげる、しつける、こうしなさい・ああしなさいと言う、子どもは大人に合わせる、従うという関係性ではなくて、一人ひとりの存在が尊重され、共に生きる関係性。子どもが社会に包摂され、誰かと手をつなぐことで、生きる温もりを感じ、楽しさやワクワク、驚きを通じて共に暮らし、共に社会に変化を生んでいくインクルーシブな社会。

インクルーシブとは一人ひとりの存在が尊重され、共に生きる、包摂すること。日本では障がいを持つ方との共生という文脈で使われることが多いですが、国際的には子どもや女性、高齢者、少数民族、性的マイノリティーなど、社会の中で少数派の立場にあるとされるすべての人が社会に包摂されることを指します。持続可能な開発目標(SDGs: Sustainable Development Goals)の17の目標のうち、6つの目標にインクルーシブが入っていることからも、その意味の広さが伺えます。

当たり前のように聞こえますが、インクルーシブの反対語は排除(exclude)。様々な理由で多数派と同じように振る舞えないことで、特別の場所で過ごすか多数派と同化するよう「人」の側が変わることを求められがちです。子どもで言うと、こぼさない!走らない!しゃべらない!と言いがち。社会性はもちろん大事ですが、ともすれば大人の迷惑にならないよう子どもに静かにするように言い、その反面「大人しい」と嘆き創造力を発揮して子どもらしく遊び、活動することを求める。

多数派の迷惑にならないよう、多数派と同じようにできるよう人に変われというのではなくて、私たちは「社会」の側を少しずつ変えていきたい。そうすることで、少数派が肩身狭く感じることなく、一人ひとりが自分らしく生きる社会を思い描いています。私たちは子ども目線を大切に活動しますが、根底にある考え方の延長には様々な理由で少数派の立場にある人すべての人が生きづらさを感じない社会があるのだと思います。

任意団体時代からずっと大切にしてきたこの言葉は、目指している大人と子どもの関係性を表したコンセプトと言えると思います。

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ミッション:子どもとその側の大人を笑顔にする

ミッション

私たちは保育者や幼児教育者の集まりではないので、子どもを取り巻く環境、社会の側を変えていくところをミッションに置いています。

子どもの一番身近な大人「親」。親が大丈夫・何とかなると感じ、自分らしく育て、働き、暮らしていこうとポジティブに感じて笑顔になれることをやります。私たちも通ってきた道で得た気づきを次の世代に受け渡したい。

そしてもう一つ重要なキーパーソンが親や子どもの周りの大人。社会とはすなわち、自分たち自身です。私たちと子ども・親がどう関わるかが、親子が生きづらさを感じるか、生きやすさを感じるかにダイレクトに影響します。社会の側にいる私たち大人が子どもがいる社会を自分事と感じ、社会の子どもと関わりながら生き、暮らすことが自然になるような接点を作り、場をデザインします。

バリュー:価値観であり行動指針でもある

1. Be Positive なんとかなるさ    
 ちゃんとした子育てでなくても大丈夫
2. Empowerment できる!できる!
 子どもにもっと任せてみよう
3. Be the change 大人が変わろう
 子どもの「やってみたい」に知恵を絞ろう
4. Flat あなたも私も一丁前 
 子どももともに社会を作る仲間
5. Inclusion みんな違ってみんないい
 特別扱いしないで、ごちゃまぜを楽しもう
6. Ordinary Day 日常の幸せ
 まちで笑って暮らせた思い出が生きる力になる

ここの言葉を紡ぎ出すのに一番時間をかけました。バリューができた時は、まるで子どもを産んだときのような気持ちでした。

これらのビジョン(+コンセプト)、ミッション、バリューを一言で表す、私たちらしいキャッチフレーズも何かほしいところです。言ってしまえば「まちのおやこ」なのですが、それでは身内にしか通じない。今のところ「温もりのあるまち」なのかなと思っていますが、まだ対話が足りていない感じがしているので、もう少し時間をかけて考えていきたいと思います。

2021-10-25 | Posted in ブログComments Closed 

 

【ブログ】同じ船に乗る仲間探し

*noteからの転載

二人からのスタート

NPOを作ろう!と決めたけれど、一番ハードルに感じたのは「10人以上の賛同者」を集めること。正式にはNPO「社員(正会員)」を指します。

社員といってもNPOが雇用する人というわけではなく、NPOをともに作り、運営に参加し、方針を決めて活動をともにする人。

活動の趣旨にいいね!と賛同して一緒にやろう!と言ってくれる人が10人も集まらないような活動は、公益的な活動とは言えなでしょ、というわけです。

任意団体のときは主に4人で運営してきました。その運営メンバーもこのタイミングでそれぞれ自分の道を歩むことになり、一人になってしまっていました(涙)

これまでずっと参加してくれていた方が運営メンバーに加わってくれて、とても心強かったですが、あと8人。

無理ゲーに思えた

友人・知人はほとんど現役世代。あるいは諸先輩方はご自分の経営や運営をしている方が多い。

趣旨に賛同をしてくれてイベントにスポットで参加やお手伝いに関わってくれることはあっても、仕事や生活の時間を割いてまで活動に参加し、しかもお金(会費)を出してほしいとは、普通に考えたらとても言い出しづらかったです。公的にも申請書類に名を連ねることになるわけですし。任意団体のときの気軽さとははるかに求める覚悟が違う・・・。

玉砕覚悟でアタック

じゃあどうするか。私がやったことは、少し疎遠になっていた方を含めてNPOという同じ船に乗ってもらえたら心強い、一緒に目的地を目指して旅をしたい!と思う方はアタックしようということ。相手ができそう・できなさそうはいったん置いておく。玉砕覚悟で。ダメでも近況報告ができたと思えばいい。

そもそもNPOにしようと思った理由の一つは、子育て当事者だけではない人に関わってほしいと思ったこと。子育てにまつわる多くの営みが「ママと子ども」に閉じていることに違和感を感じていました。

確かに、まちのおやこテーブルの活動は子育て真っ只中で感じた孤育てや「できない」自分に成り下がった悲しみや悔しさが活動を始めた原動力でした。同志を見つけた安心や喜びはありましたが、怒涛の子育て真っ只中の時期を過ぎた今だからこそ、気持ちは分かるし心の余裕もある今、できることをしたい。もっと子どもの存在や気持ちにポジティブな環境をまちや社会につくりたい。そのためには、男性も、若い方も、子育てしていない方も、おじいちゃん・おばあちゃん世代の方も、仕事で子どもに関わらない方も、社会の子どもを包摂する社会づくりに関わってほしい。よし、子どもに直接関わりがない人も、無理そうな人も船に乗ってほしい人は声をかけてみよう。

関わり方のレベルは人それぞれ

まずは、任意団体の活動によく来てくれていた人、たくさんの相談に乗ってくれた人、起業や事業化のために勉強・参加したセミナーの仲間の中からリストアップ。さらに、学生の時の知人・友人、会社の同僚で子どもの未来や教育、地域づくりに関心がありそうな人も思い浮かべ、リストを伸ばしました。

こういうビジョンを持ってます、これまでこんな活動をしてきました。こういうことがやりたいからNPOを作ります。●●さんと一緒にやりたいです。こんな趣旨のパワーポイント資料を作って、アポ取りしていきました。

資料の最後のページには、NPOの社員にならない場合も選択肢に含めて関わり方の関与レベルを作って、どのレベルで関わっていただけそうでしょうか?と聞きました。情報をフォローいただく心の賛同者のレベル1からNPOの役員のレベル7まで。

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これは話を聞く方にはイメージしやすかったようで、お話ししやすかったです。賛同者が増えてきたら、他にこんな方が仲間に加わってくれる予定です、というページもつけました。どんな人が同じ船に乗るのか、活動の中身よりも活動を通じて面白い人と出会えることに関心を持つ方もいることを発見したので。

玉砕して分かったこと

決してうまくいった人ばかりではありません。無理、ちょっと違う、ピンとこない、自分のことで忙しい。久しぶりのせいか、お返事すらいただけなかったことも。

たくさんの人と話をして分かったことは、関わるかどうかの判断ポイントとして、関与のレベルのほかに関わり方の具体性について人によって求めるレベルが違うこと。分かりやすくいうとお断り理由として「自分が何をすればいいのかよく分からない、イメージできない」というもの。

NPOにしたときのコア事業の一つが「まちのおや」づくり。近所のおっちゃん・おばちゃんをアップデートするというコンセプトはあっても形がありません。ゼロから一を生み出そうという段階にあります。断られたのは、その段階に関わりたくないということ。

つまり「起業段階」に関わりたい人、事業になった後の「実行段階」に関わりたい人、うまくいっている事業を大きくして社会的インパクトを作っていく「普及段階」に関わりたい人がいるんだな。

玉砕すればこの年でもそれなりに落ち込みますが、少なくとも段階の違いであれば次の段階に移行したらきっと力を貸してくれるということ。と、前向きに考えて気を取り直して次の方にアタック。

それを繰り返して、13人(自分を含めて14人)の方に船に乗っていただけることになりました。まちのおやこテーブルの活動でご一緒してきた方、スキルフルな会社の同僚・元同僚、学生時代の先輩、起業セミナーをともにした方、プロボノきっかけの方、人生のメンターやパートナーなど。本職や年代、子どもの有無、子どもの年齢もさまざまな方が関わってくださり、とても、とても心強いです。いざ出航!

2021-10-18 | Posted in ブログComments Closed 

 

【ブログ】進路決め(法人形態)〜どんな事業を誰とするか次第

*noteからの転載

NPO出願はして「結果待ち」状態なので、出願前を振り返ってみます。今日は法人形態をなぜNPOにしたのか。

選択肢はいろいろ

地域づくりから社会づくりへ、という思いは3年ほど前から持っていたのですが、はじめからNPO法人!と決めていたわけではありません。

任意団体からステップアップするときの進路は、株式会社、合同会社、一般社団法人、NPO法人などいろいろあります。そもそも任意団体のままであっても事業をやること自体はできるわけで、法人成りしないという選択肢もあるわけです。どれにしよう。。。

考える基準

よく聞く基準は「営利目的かどうか」、「事業内容を制限されたくないか」、「信用度よりも機動性を重視するか」あたりでしょうか。あとは「節税対策をしやすいか」ですかね。

節税対策というのは、私の場合はサラリーマンなので、利益が出る事業を個人事業のままでやっていると総合課税となります(つまり、給与所得と事業所得が同じ税率)。所得水準次第ですが、ざっくり言うと法人税率の方が低くなるのでお得ですよ、さらに自分や家族への給料も役員報酬で経費として所得から引けてお得、というお話。

でも大前提は数百万円の所得があること。とても規模感が違う。というわけで今の私の選定基準にはなりませんでした。やはり中身で決めなくては!

営利目的かどうか?

一見分かりやすいのですが、ソーシャルな事業だからといって事業である以上は継続的に価値を提供できることが大事だと思っているので、収益は当然必要なわけです。

ソーシャル・ビジネスという言葉もあるくらいですし、社会的なことを株式会社でやっている法人はたくさんあります。起業ラボでお世話になったエーゼロとか、コミュニティデザインでいつも動向が気になっているstudio-Lとか。studio-Lみたいに一人株式会社で仕事や活動で出会った人とプロジェクトベースで仕事をしながら関わり度合いに応じて収益を分配するのもいいな。Polarisさんのような非営利型株式会社もある。あら、株式会社いいじゃない。

機動性重視か?

ただ、株式会社は所有と経営が分離しているという原則があって、利益配分は出資額に比例させる必要がありますし、株主総会を開催し、決算情報は公開。その分、信用度はあるわけですが、法人運営にそれなりに手間と時間がかかりそうです。

その点、合同会社であれば所有と経営が一体、つまり事業をする人と会社を所有する人が一体。規模が大きくなく、仲間と一緒に事業をしようとする自分には自然な気がします。出資金額と関係なく、例えば関与度合いやプロジェクトへの貢献度などに応じて利益配分も決められますし、なんといっても意思決定を自分たちでできる。スピード感大事

でも聞いたことあまりないな、合同会社。大丈夫かな・・・。合同会社でパートナーと経営している友人に聞くと何の問題もない!とのこと。大きな取引や多額の投資や融資を受ける予定も当面はなさそうなので、株式会社である必要はなさそう。

ただ、「合同」という名前の通り、合同会社の社員は全員代表権をもちます。当時の私は仲間はいるけど、それぞれやりたい事も本業もあって、重なりはあっても言い出しっぺの私と同じだけの情熱と時間とお金を投じるという関係ではなかった。合同会社はそぐわないな。

決め手は分かりやすさ

合同会社で魅力を感じたスピードとソーシャルな事業という点では、一般社団法人が良いとしばらく思っていました。NPO法人よりも役員数は少なくていいですし、設立費用はかかりますが、早く法人設立ができる。活動内容に制限もなく、活動内容の外部開示も所轄官庁への報告義務もない。なんといってもNPO設立に必要な10人以上の社員というハードルもない!(一社)いいじゃないですか!

最終的になぜNPO法人にしたのか。多くの「法人成り」のテキストやネット記事に書かれているのは、収益事業のみが課税される税制優遇があることや助成金や補助金などの多さ。要するにお金関係ですね。

私の場合はお金というよりもむしろ決め手は他の人から見た時の分かりやすさでした。一般社団法人は色々な内容の法人がありますが、私が仕事でお付き合いがあるところは、同じ目的(共益)のためにお金や知恵、人員を出し合って一緒にがんばりましょうという形態。各企業が自社内だけではやりきれない共益をともに目指すために適切な組織だなと感じていました。

私の場合は、地域コミュニティ活動で出会ったモンテッソーリ教師の方から教わった「子どもは自ら育つ力があるから、そこを支えてあげるような関わりを大人がすることで子どもは自ら伸びていく」という考え方。それが自分の子育てを劇的に変えてくれた。あのときの「感謝と感動」を未来に受け継いでいきたい!という想いが事業の根っこにありました。

子ども達が家庭と地域で幼少期からたくさんの出会いと子どもなりの出番がある暮らし。近所のおっちゃん・おばちゃん(私たちは「まちのおや」と呼んでいます)がいる暮らし。今の時代らしいそんな暮らしができる場をデザインして、私たち大人が子どもができることや考え方を取り入れながらともに社会を作る仲間という関係性がある子どもにポジティブな社会を作りたい。

そういう社会を作るためには、行政にも企業にも応援してもらいたいですし、何よりそんな暮らしっていいよねと思う人に出会い、ともに作っていきたい。それには「NPOなんです」が一番違和感なくすっと理解してもらいやすい、そう思いました。

10人以上の構成員というNPOの要件は私にはある意味一番高いハードルに思えました。でも、こういう社会を作るためにNPOで事業をやりたい、一緒にゼロから一を生み出してほしいと声をかけ、賛同してくれた人が13人いたことは事業をはじめる上でとても心強いです。高いハードルを超えられたから前に進めそうだと思うことができ、今の自分には一番良かったんじゃないかと思える選択ができた気がします。

2021-10-13 | Posted in ブログComments Closed 

 

【ブログ】NPO法人になります!

まちのおやこテーブルの活動を始めた8年前。

幼い子どもを子育て中でも暮らしに楽しみを持っていたい。イベント企画が上手な保育園のお母さんに相談して初めて自分で企画した「子連れ忘年会」がはじめの一歩でした。

思った以上に親子が集まり、大人も子どもも喜んでくれて、自分の願いが他の人の願いにも重なった実感がありました。

その後、モンテッソーリ教育の考え方に出会い、子どもはやりたい!できる!がいっぱい詰まった「球根」という子ども観に衝撃を受けたことをきっかけに、乳幼児も場づくりの一員として参加しやすい大人の関わり方を少しずつ体感。大人も子どもも暮らしの中でゆるやかに顔見知りやつながりが増えていく場づくりを「まちのおやこテーブル」として創立メンバーとともに重ねてきたのでした。

活動を通して、まちの子ども達にやりたい!がどんどんできてきて、そのぐんぐん成長する姿に大人も笑顔になっていくうちに、子育ては辛い・しんどい・肩身が狭いネガティブなことから、かけがえのなく面白いポジティブなことに変わっていきました。

これからは、自分たちが暮らしの中で得た学びを、住んでいる地域にとどまらず社会に還元したいと考え、NPO法人化することにしました。9月18日にNPO設立総会を開き、それぞれ本業がある様々な13人の心強い仲間とともに次のフェーズに船出します。

球根をちゃんと開花させられるかは大人の知恵と工夫が問われています。大人が変われば、子どもたちが変わる。子どもが家庭や地域、社会の一員として包摂され、参加しやすい社会環境づくりを通じて子育てにポジティブな社会形成の一助になりたいと思います。

9月20日付けで申請したので、順調に行けば年内か年明けに法人成りの予定です。

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2021-09-21 | Posted in ブログComments Closed 

 

【ブログ】まちのおやの対話会#2

近所のおじちゃん・おばちゃんがいる子ども時代をアップデートしたいという思いをカタチにしていく対話会。

会員メンバーの心の中にあるまちのおやの思い出を重ね合わせた第1回。第2回はどうしたら、今の時代にそんなまちのおやを増やせるか。

  • なぜ今、まちのおやが必要なのか?
  • まちのおやは何をして子どもに関わるのか?
  • お金や何かの見返りなどの対価を求めない関わり方を何と呼ぶか(「役割」と違う)?
  • 「まちのおやこ」が成り立っている場では、まちのおや自身に自分事として子どもと関わる・そこに来る意味を見出せているのではないか?
  • 親視点で見ると、何か解決してほしい依頼先というよりも信頼できるつながりがほしい。子ども視点でみたときに、暮らしにいてほしい「まちのおや」は?
  • 小学生までの子どもにとって、歩ける距離の大人が世界だが、ご近所暮らしじゃないと「まちのおやこ」は成り立たないのか?

対話をしてくと、解よりも問いが生まれていく。でも、対話を重ねるうちに、私自身も少しずつモヤモヤが言葉になっていく。

脳の約9割が形成されると言われ、その後の成長や健康、教育、幸福に影響する6歳までの大切な時期にこそ、「自分を信じる足(自己効力感)」と「世界を信じる足(絶対的信頼感)」の2本の精神的な足が育つことが必要。それができるのは、子どもの周囲の環境(人的環境)である大人しかいない。

親が一番に子どものことを思ってくれることはもちろん大事だけど、周りの大人にもたくさん認められて、困ったらどうしたのと尋ねて一緒に考えてくれる大人。そういう関係性が生まれる場をどうデザインするか。

人々の暮らしを線引きしない、「年齢、性別、障がいの有無、国籍の違いを超えて」を理念とする「地域の寄り合い所 また明日」。困ったことを一緒に考え、嬉しいことを喜びあえる「また明日」は一つのヒントをくれているような気がする。

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2021-09-13 | Posted in ブログComments Closed 

 

【ブログ】子どもの自由研究で感じたこと

今日で夏休みが終わり始業式のところも多いかもしれません。
8月最後の週末は小6の長女が自由研究を猛然と仕上げていました。

小学生総仕上げ(?)の自由研究だからと選んだテーマは、東京2020大会。
タイトルは「国を代表して出られなかった選手たち」。

特にオリンピックの参加国・地域の「地域」と「難民選手団(EOR)」に着目して、地域とは何か、難民選手団とは何か、オリンピック出場の仕方、地図上の位置、主な選手などを調べてまとめていました。

長女の自由研究のきっかけになった本

難民選手団のことは私自身もほとんど知らなかった!国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)とIOCのパートナーシップで奨学金を出してトレーニングをサポートし、代表を選んでいたんですね。

実は東京2020大会に私はボランティア登録をしていて研修を受けていました。結局、コロナ禍の拡大をきっかけに思う事があり辞退させてもらったのですが、研修で聞いたクーベルタンとグッドマン医師の考え方にはとても感銘を受けていました。

国の状況や言葉の違い、身体の状態の違いがありながらも、平等に能力を発揮できる工夫を重ね、スポーツを通じて平和でより良い社会の実現を目指すオリパラの理念。政治や民族、思想や様々な事情で国代表になれなくても、希望を絶やさず参加の道を作った難民選手団の発想は理念を踏まえた発想だったのでしょう。

まちのおやこの行動指針の一つはInclusion。みんな違ってみんないい。どんな子どもも希望をもって、違いを受容しあいながらそれぞれの力を発揮できる地域や社会を作りたい、そのために自分たちができることは何か・・・。考えて進んでいく気持ちを新たにした1日でした。

それにしても、最初は長女主導で壁打ち相手だけだったけど最終日はさすがに滑り込みセーフのために親子二人三脚状態に😅

  • 長女の役割
    • ネタ作り、テーマ決め、構成と骨子作成、表現形態決定(写真やイラストとテキストを組み合わせた手書きアルバム風)、ページ割ぎめ、リサーチ、テキスト作成
    • 最終日は、、、親の提案の具体化、実行部隊(画像のサイズ合わせ、テキスト書き、デコ、画像や写真ののり付け)
  • 親の役割
    • ネタ探しの話し相手や情報提供
    • 最終日は、、、残り時間から逆算して白紙の埋めるのに現実的かつ実行可能なコンテンツ提案。画像選び、グラフ化提案、感想を書く箇所提案、ここはデコ!など。コンビニに写真出力や高画質カラーコピーに走る

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2021-08-30 | Posted in ブログComments Closed 

 

【ブログ】まちのおやの対話会 #1

子どもの育ちにさりげなく関わる大人「まちのおや」がいる暮らしを作りたい、という思いをどう形にするか。要するに、近所のおじちゃん・おばちゃんがいる子ども時代をアップデートしたいというお話し。

運営メンバー3人で子ども時代のまちのおやの対話を重ねてきましたが、今度は会員のみんなと「まちのおやってどんな人?」をテーマに対話しました。

・漫画を存分に読ませてくれたお友達のママ
・引っ越ししても覚えていてくれた団地に住んでいた友達のお母さん
・毎年恒例、実家の隣人との忘年会
・毎日5時半にお散歩するおばあちゃん
・365日おはようおじさん
・1歳の子どもの帰りを首長く待ってくれる隣の3兄弟
・採算度外視で子どもにメロンやまぐろ解体を見せてくれる居酒屋のマスター
・コミュニティ農園でともに作るメンバー、畑やその周辺を次世代に残そうとしてくれる地域の方

自分や子どもにとってのまちのおやがいたり、自分がまちのおやになるタテの関係性もあれば、通学路や居酒屋などのヨコの関係性もある。また、エピソードは何もなくても、子どもが暮らしやすいようにさりげなくお世話してくれていただろう「見えないまちのおや」もいるかもしれない。話は尽きませんでした。まちのおやの多面性を感じたひとときでした。

次は「どのようなきっかけがあれば、まちのおやになりやすいか」をテーマに対話します。心の中にあるあったかい思い出を思い出やラッキーに終わらせず、どうしたらまちのおやを増やせるか。個人のストーリーを対話でみんなのストーリーにしていき、形を考えていくプロセスが続きます。

(ヨーコ)〜行動から子育てに笑顔を呼び込もう〜

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2021-08-23 | Posted in ブログComments Closed 

 

【対談】(一社)ハイコラ代表 杉山めぐみさん x まちのおやこテーブル ヨーコ

「子育ては地域で 社会全体で」をコンセプトに子育て世帯を応援する活動を世田谷区や杉並区で展開されているハイコラさん。ある企画を胸にご相談がてらお話を伺いました。

ヨーコ:「阿佐ヶ谷ファン倶楽部」という阿佐ヶ谷の暮らしについて投稿が集まるFacebookグループがあるのですが、ある投稿をきっかけに小さい子どもと行きやすいお店を可視化することができないかと考えています。

その投稿は、3ヶ月のお子さんを連れて安心して外食できる場所はテラス席がある阿佐ヶ谷パールセンター商店街の上島珈琲店しか知らない。他に良いお店を知らないか、というものでした。

私の子どもは小学生になりましたが、子育て真っ只中のときまさに同じ思いを持っていました。お店に入ると迷惑そうな顔をされたり、子どもがカトラリーを床に落としていたたまれなくなったり。それで、子ども*のための空間をお店の中に作ることを通して、子どもと大人が同じ場所で一緒に過ごせるまちを目指すインクルージョン・プロジェクトsumicco(すみっこ)を国分寺で行ったことがあります。その時の経験やステッカーを活用して、小さい子どもと行きやすいお店を可視化できないかと考えています。
*主に1歳から6歳の子ども

ハイコラさんはベビーマップを作成されています。赤ちゃん連れの方がお出かけしやすい場所を可視化する取り組みだと思うのですが、動き回る乳幼児だからこそ、一緒にお店に入りづらいという悩みもあると思います。子育て中の方のニーズやお店の方のニーズはあると思いますか。

杉山:ご自身のお子さんは小学生ということですが、敢えて乳幼児向けの取り組みをしたいということなのでしょうか。

ヨーコ:はい、そうです。私は国や自治体向けのコンサルタントでもあるのですが、これからの社会のあり方や今の教育課題、教育格差などについて考える機会があり、乳幼児期をどう過ごしたかがその後の人生にどれだけ重要かということを気づかされました。また、脳科学の知見に触れる機会もあるのですが、6歳までに脳の9割が形成されると聞いて改めて、単純な子育て支援の問題ではなくこれからの社会をどう作るかという観点で、乳幼児期の子ども達を包摂する社会を作る必要があると感じています。

杉山:なるほど、ありがとうございます。乳幼児期を対象にする取り組みは事業成果が出るのに時間がかかるので、想いを伺いたかったのです。

ご質問のマップについてですが、世田谷と高円寺で「おむつ替えMAP」を作りました。お店からマップに載せてほしいという依頼は一度も受けたことがありません。どちらかと言えば、ママライターによる取材などでお店に伺った際に載せませんかと声をかけます。つまり、自分達でアプローチしてMAPに掲載しているのが実情です。他方、テイクアウトできるお店を可視化するサイトを作っているのですが、こちらにはお店から載せてほしいというリクエストが寄せられており、お店のニーズの違いを感じました。

ヨーコ:子育て中の方のニーズはいかがでしょうか。

杉山:おむつ替えMAPと言いつつ本当におむつ替えスペースがあるお店は20軒に1軒くらいで、残りはベビーカーでお店に入れる、ミルクを作るお湯がもらえるという情報が主な掲載内容です。それでも、食い入るように熟読されるんです。子育て中の方のニーズはすごくあると思います。

ヨーコ:sumiccoの時はおもちゃと絵本コーナーを設置することを前提にしていたのですが、投稿をきっかけにモノの有無ではなくココロを可視化したいと思うようになりました。子どもとお店に入ることを歓迎してくれて嫌がられないお店が簡単に分かる、そういうお店をまちに暮らす人が応援する、そんな仕組みです。

杉山:親子をウェルカムしたくても、むしろ迷惑しているお店が多いことも事実です。マップを作って分かったのですが、飲食店なのにペットボトルやお弁当を持ち込んで広げるお母さんがいます。せめて1品は頼みましょうとMAPに注意を書かざるを得なくなりました。まちに優しくしてもらいたいなら、お母さんの側にも子連れマナーを考えていただく事が必要だと思います。

ヨーコ:その通りだと思います。まちのおやこテーブルではモンテッソーリ教育の先生が創設メンバーにいらしたこともあり、親だけでなく子ども自身に公共マナーをちゃんと伝えることを大事にしています。可視化する取り組みをする時は、子育て中の親のニーズを汲み取りつつ、お店の困りごとも上手に親子に伝えることで、両方の橋渡しをしたいですね。

杉山:本当ですね。私たちはMAPを紙で作っているのですが、それにはこだわりがあります。紙だとお父さん・お母さん以外の地域の方が手に取る機会があります。また、商店街のお店に関わることなので、企画の最初と終わりには必ず商店街の会長にご挨拶にお伺うのですが、商店街がお母さんを受け入れる体制が整っていないことを問題提起するきっかけになります。地域の重鎮の皆さんとの意見交換会をすることもあります。

授乳スペースがなくて困るなどのお母さんの困りごとを伝えると、そんなに頻繁に授乳が必要とは知らなかった、そんなことで困っているならと洋品店が試着室を授乳に使って良いと言ってくださったり、座敷ならOKとしてくださるなどアクションにつながったこともあります。立場が異なると悪気はなくても認識の差があるのでその差を埋めるきっかけを作っている自負があります。

ヨーコ:私たちは国分寺で老人会など高齢の方の団体に複数箇所アプローチしたことがあるのですが、けんもほろろに断られました。ニーズの違いがあまりに大きく壁を感じたのですが、どのように関係を構築されているのですか。

杉山:地域を作っていらっしゃる先輩方のお困りごとを解決することで、コミュニケーションを図っています。例えば、朝の掃除をしているのに若い世代がこない、チラシを作っても反応がないなどのお困りごとで私たちができることをお手伝いするようにしました。

ヨーコ:まずはGIVEということですね。事業はGIVE & GIVEだと仰った先輩がいらっしゃったのですが、認識を新たにしました。

杉山:MAPづくり自体はコロナ禍でお休みしているのですが、MAPづくりで地域のお店とつながっていたことで、困窮家庭向けにお弁当を一食200円で販売する「こども弁当PROJECT」を実現できました。お店は地域のインフラになれる可能性を秘めていると思います。

ヨーコ:私たちも国分寺では地域のお店の方々との関係の中で親子の場づくりをしてきました。お店で働く方は日中にまちにいます。この意味は大きいと思っています。共働き時代の今、地域のお店は子どもたちが家以外の場所で顔見知りの大人に出会える、何かあったら立ち寄れるサードプレイスになるポテンシャルがあると思っています。小さい子どもと行きやすいお店の可視化プロジェクトも、対象は主に未就学児ですが、やがて小学生になり、子ども一人で過ごす時間が増えることを見越して、幼い頃に顔見知りになり安心できる場所を一つでも二つでも街の中に作っておく意味もあります。

杉山:可視化プロジェクトですが、お店にアプローチすることが難しいので、逆にお母さん達から推薦してもらうのはいかがですか。複数のお母さんの推薦があるという事実をもってお店にお話をすれば、何もなしで打診するよりもきっと話を聞いてもらいやすいのではないでしょうか。

ヨーコ:なるほど!座談会を企画をして、子育て当事者の方に情報提供してもらえたらよさそうですね。私たちは杉並区で知名度が全くないので、もしよかったらハイコラさんのお力をお借りして、座談会を企画して可視化プロジェクトを一緒にできないでしょうか。

杉山:いいですよ。阿佐ヶ谷だけでなく、国分寺や他の地域への広がりも想定しているなら企業協賛を得たり、全国に店舗がある大手企業と組めるといいですね。一緒に考えてみましょう。

ヨーコ:心強いです!これからよろしくお願いします。

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2021-08-16 | Posted in ブログComments Closed