【ブログ】NPO1年生 活動と事業の違いを考えてみた
*noteからの転載
NPO1年生、まちのおやこテーブルのヨーコです。正式にはNPO法人設立申請中ですが、形式的な書類修正はありつつも審査は前に進んでいるようなので気持ちはいよいよ1年生。
今日は地域コミュニティ活動の事業化を目指すときに、自分の中でずっとグルグルしていた問いについて考えてみます。それは、活動と事業は何が違うのかということです。
どちらも「団体としてやること」という点で違いはない。まちのおやこの場合は、コアメンバー全員が本業を持ちながらの活動だったこともあり、固定費を極力抱えない=拠点とスタッフを抱えない方針で運営し、「イベント形式の場づくり」が活動形態でした。
これにより、赤字を出さずに活動を継続しやすくなりました。また、自分たちの拠点を持つことを手放したことで、街の中で場所を持つ人ー街なかのお店の店主やスタッフさん、農園をもつ農家さん、都立公園の指定管理者NPO、拠点を持つNPO、公民館のスタッフさんと人間関係を作りながら、彼らの場所でイベントをやることで、子どもたちが暮らす街の素敵な大人・場所・体験と出会うきっかけを作ることができました。
こういう活動を何年も続けていくうちに、人口10数万人の街でも歩けば親も子どもも顔見知りに会えるようになり、活動をきっかけに参加した方が別のコミュニティを立ち上げ、街の暮らしがどんどん複層的になっていく。ゆるやかながらもコミュニティが作られていく実感がありました。
じゃあ、このままでいいんじゃない???ずっとグルグルしていました。それじゃいけないというモヤモヤはどこから来るのか・・・。生活費を稼ぐ仕事に少なくとも当面するつもりはなかったので、余計に活動を事業にする意味を考えていました。
これが正解か分かりませんが、今の自分にとっての答えは私が当事者としてイベントを開催し続けるのが活動。これに対して、私という言い出しっぺがいなくても再現性があり、団体として事業経験の蓄積がビジョンの実現に向けた次のアクションにつながる営みが事業。
私が任意団体でやっていた活動は言うならば、木を一本一本植えていく営み。やがて一つ一つが育てば林や森になっていくけれど、一本一本の木が大きく育つところには関わってこなかった。事業は、木の年輪のように年数と経験を重ねることで、幹が太くなっていき、根や枝が長く、深く、高く伸ばせること。
任意団体の活動経験から事業の芽は見つけました。それを事業という木に育てようと今、仲間を募ってスタートしたところです。
事業を構想するゼロからイチを生みだすことを面白がって一緒に考え、一緒に走ってみてくれる人に巡り会いたいと、プロボノの力を借りるピッチに出ますという前回のお話。なんと6人もの方が手をあげてくれました!
本業のお仕事、子育て当事者・そうでない、男女、学生さん・社会人・退職してセカンドキャリア中、住んでいるところが色々。「活動」の時には届かなかった層の皆さんに橋がかかり、渡ってきてくれた人がいる喜び。事業化への一歩。こっからです!