【ブログ】乳幼児期の大切さ〜ひきこもりの言葉からの学び
「失敗は友達」の魔法の言葉を自分に唱えながら、子どもがやってみて上手くいかなかったときは、ダメなことと評価せず、こばした後の片付け方を教えよう、というのが前回のお話。
どんな小さな挑戦でもそれ自体を認め、ともに笑い泣いてくれる人が親や周りにいて、安心して新しいことに向かっていくマインドセットが形成されていく。そして自分で考え、行動できる自立した人間に育っていく。
これは発達心理学や脳の仕組み、モンテッソーリ教育で知り、我が子や地域で子どもと関わる中で再確認していることです。
最近、ちょっと衝撃の本に出会いました。
『ひきこもり国語辞典』(時事通信社)。
不登校やひきこもりに悩む人の相談を長年受けてきた松田武己氏が、書き溜めてきたひきこもり当事者のリアルな言葉をまとめて出版したものです。
子どもの頃の親の接し方が、いかに大人になった元こどもに影響を与えているのかを思い知らされました。
(以下、引用。下線はヨーコ)
◉そうだね
子どものころから聞きたかったことばです。言うことや、したことは「そうじゃないよ」「それじゃだめ」と、不足や間違いを指摘され続けてきました。そのつど、この人には通じない、受け止めてもらえないと心に刻んできました。「そうだね」ということばが聞きたいです。
『ひきこもり国語辞典』(時事通信社)p.115
◉怒られる
子どもの頃から父親によく怒られました。父親の顔色を見て行動していると思います。(中略)人の顔色、雰囲気を気にしすぎて怒られないことが行動基準になっています。自分の意思がありません。
『ひきこもり国語辞典』(時事通信社)p.29
◉ふろのふた
入るときにいらなくて、入らないときにいるものは何でしょう?答えは風呂のふたです。親は私に不要なことをし、私が本当に必要なことをしてくれませんでした。風呂のふたと似ています。子どもの私にいちばん必要だったのは、私のことをよく見て心で感じて分かってもらうことです。
『ひきこもり国語辞典』(時事通信社)p.194
◉立派に育てる
子どもを「立派に育てる」ことの大切さを熱く話しているのを聞くと、子どもは理詰めに育てられてつらいだろうと同情したくなります。立派に育てるよりも、おおらかに優しく、子どもと一緒に泣いたり、笑ったり、子どもを抱きしめながら育ててほしいです。「立派に育てる」なんて思わないでください。その方が子どもは立派に育ちます。私の実感です。
『ひきこもり国語辞典』(時事通信社)p.234
乳幼児期は語彙が限られていることや親が大好きな時期であることもあり、親に言葉を投げつけることはそれほどないでしょう。親も気づかないかもしれない。
乳幼児期の頃を思い出して語るひきこもりの感性鋭い言葉は、幼いこどもを子育て中の親はもちろん、自分の子どもの有無に関わらず子どもに接する全ての大人がハッとさせられるのではないでしょうか。
(ヨーコ)
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