【対談】コトナハウス オーナー鈴木幹雄さん x まちのおやこテーブル ヨーコ

まちのおやの存在を作りたい。私たちの理想に近い場を国立市(東京都)で作っているコトナハウスオーナー・鈴木幹雄さんにお話を伺いました。

ヨーコ:コトナハウスは子どもの「コ」と大人の「トナ」に由来していて、「子どもと大人が学んで遊ぶ場所」というコンセプトをお持ちです。商店街の中にあるシェアハウスでありながら「チャノマ」と呼ばれるまちに開かれたスペースがあって、近所の子ども達がふらりと来れて親以外の大人と緩やかに繋がれる場所。まちのおやこの理想にとても近いです!

鈴木:ありがとうございます。子どもがいつでもふらりと来れることは理想ですが、コトナハウスではオープンデーを設けています。基本的には住人やチャノマの活用に関心を持っている運営会員「チャノマー」が決めた時間に場を開いていて、例えば月2回子ども食堂を開催しています。コトナハウスはシェアハウスなので、チャノマに誰かがいつもいるわけではないので子ども単体で来るのは難しいかな。

ヨーコ:確かにそこに行けば誰か大人がいる場所でないと子どもは安心して行きにくいでしょうし、無目的に大人が子どもを待っているのも難しいですね。2015年からスタートして7年目。「子どもと大人が学んで遊ぶ場所」という理想は実現できていると思いますか。

鈴木:色々と想定外のことはあったので思い描いていた通りかというとそうではないこともありますが、「まちに開く」という点はある程度実現できていると思います。前によく遊びに来てくれていた女の子が、大人になったらコトナハウスに住む!と言ってくれたこともあります。

ヨーコ:それは嬉しいですね。成長とともに来なくなっても心に残るとしたら素敵です。コトナハウスを作ったきっかけは何だったのですか。

鈴木:JR中央ラインモール*の代表をしたことをきっかけに、街にたくさんの知り合いの方ができましたが、別の会社に異動することになり、せっかくできた縁を切らしたくなかったのです。また、高架下の空間を開発していましたが駅だけ良くしてもしょうがないという思いも持っていて、自分が貯めたお金でまちの魅力をあげるために何かできないかと思いました。

*株式会社JR中央ラインモールは中央線の沿線価値を総合的に向上させる事を目的に2010年に設立された会社で、商業施設nonowaの運営・管理などを行なっている。

ヨーコ:バリバリのサラリーマン(それどころか社長です!)でありながらコトナハウスを作られたのですね!

鈴木:サラリーマンのままでもできるやり方を篠原靖弘さん(まち暮らし不動産)に相談しているうちに、不動産のオーナーとしてなら自分でもやれそうだと分かりました。場所を持つなら住宅地よりは活動の自由度が大きい商業地がいいなと思い、ダイヤ商店街の物件に決めました。

ヨーコ:今のコトナハウスのコンセプトは初めからお持ちだったのですか?

鈴木:シェアハウスにして手堅く収入を得るというのがまず先にありましたが、まちに開かれた共有スペースを持つことは大事にしたいと思っていました。そこに、親子のファクターを入れてくれたのが最初の住人でコトナハウスの創設者でもある落合加依子さんです。

ヨーコ:コトナハウスの住人同士だけでなく、商店街というご近所に溶け込みながら子ども達も来られる場にどのようにコトナハウスを育てたのですか。

鈴木:コトナハウスを作る前は、国立近辺に個人的な知り合いはいてもダイヤ商店街とのつながりはありませんでした。お店と違って、チャノマは常時オープンではないので認知してもらうには時間がかかりました。商店街の物件だったことから商店会に入ることになり、年数回ある商店会の会合兼交流の場にコトナハウスを使ってもらうことで少しずつ溶け込んでいきました。また、落合さんが商店街の中で子ども達が楽しめるイベントを色々企画して交流を重ねて少しずつまちの一員になっていったという感じです。

ヨーコ:なるほど、時間をかけて丁寧に関係を作って行かれたのですね。最後に、鈴木さんはどんな子どもでしたか?ご近所の思い出を教えてください。

鈴木:横浜の郊外の一軒家に住んでいました。向かいの家の子どもとつるんでよく遊んでいました。ご近所の親御さんにはお世話になっていました。ちょうど高度成長期だったので、新横浜駅のあたりは一面田んぼでザリガニを取って遊んだりしたことが、そう言われると自分の自己形成の一部になっている気がします。近くのゴミ処分場も遊び場にしていて、そこから段ボールを取ってきては滑り台にして遊んだり。公園のように用意された遊び場よりも、いろんな遊びができる「余白」が楽しくて。それは今でも大事にしている気がします。

ヨーコ:私も近所の空き地で、近所の子ども達と学年ごちゃまぜで泥警やドッチボールしたり、秘密基地を作って野良猫を飼ったりした思い出があります。安心して遊べたのは、近所の家には誰かのオバチャンがいて、トイレを借りたり飲み物もらったりできたこともある気がします。共働きが増えて同じモデルは作れないですが、昼間にそこにいる必然性がある大人がいる場所がまちに開いていて、子ども達と緩やかにつながれる場所になったらと思います。今日は貴重なお話をありがとうございました。

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2021-07-19 | Posted in ブログComments Closed 

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