【レポート】はじめての哲学カフェ(20160909開催)
初めての金曜開催となった9月9日。
大人8人、子ども13人がカフェスローのワークショップスペースに集まりました。
「階段は気を付けて登ってね。」子ども達もすっかり顔なじみのカフェスローのWさんがお出迎えてくれます。
和室はやっぱりくつろぎます。子ども達も心なしかテンション高め。
まちのおやこらしく、受付は人気のお手伝い。やれなくて泣き出す子も。
「テーブル拭きは任せて!」子ども達は配膳も手伝います。
ごはんの準備が整いました。
今日のメニューは、
- じゃがいももち~みたらし餡
- きゅうり、人参、お豆の春雨サラダ
- きのことトマトのグリーンサラダ~揚げごぼう
- ズッキーニと茄子のハーブソテー
- おむすび2種~かぼちゃとパセリ、人参梅とひじき
子ども達が読めるよう平仮名でメニューを用意してくださる心遣いが嬉しかったです。
「どれだか分かるかな?」。
お料理を作ってくれたMさんが使われているお野菜やお料理についてお話ししてくれます。
今日は、少し前に誕生日を迎えたモンテッソーリの先生で呼びかけ人の
深津高子さんへサプライズ。花束とフラッグガーランドでお祝いします。
心を込めて「いただきます」。
金曜夜のプレモル、ベルギービール、地ビール、オーガニックワイン、自家製サングリア。
大人にも嬉しい時間です。
「ごちそうさま」の後は、大人も子どもも「初めての哲学カフェ」。
お話ししてくれるのは、幡野雄一さん。国分寺生まれ国分寺育ちの若い先生です。
子どもと大人の対話の場を作る様々な活動をされています。
それでも、幼児、小学校低学年向けは初めて。
まずは、テーマに関わる「涙」の絵本の読み聞かせ。
そして、「どんな時に泣きたくなる?」。
哲学と構えた質問ではなくて、身近な質問を子どもたちに投げかける幡野さん。
ところが、、、
子ども達はキッズスペースで双六やお絵かきをしたり、
幡野さんにちょっかいを出したり。注意散漫な様子。
私たちも声かけを試みますが、場は作り出せませんでした。
子ども達と遊ぶ事に切り替えた幡野さん。
大はしゃぎで子ども達が集まってきました。
子ども達にとって、ごちそうさまの後は子どもの時間。
いつもは自由にキッズスペースで過ごしていました。
「あれっ」と戸惑ったのかも知れません。
今日はこういう事をするよ、といつも以上に場について先に伝えておくべきでした。
オリエンテーションの大切さを改めて学んだ夜でした。
◆キッズスペース
深津高子さんが見守ってくれます。
乳幼児さんにはお絵かきはやっぱり人気。次々と作品が壁に並びます。
小学生は、すごろくやボードゲーム。いつのまにか仲良くなって対戦しています。
一番慌ただしく、一番プッツンとなりやすくて、
でも本当は会話を大事にしたい平日の夜。
大人も子どもも笑顔いっぱいの時間を過ごすことができました。
最後の感想タイム。
「子ども哲学は前から気になっていた」
「今日のテーマを聞いて参加することにした」
「子ども哲学の他の機会にも参加してみたい」
参加した大人はとても哲学に興味があったようです。
でも、WHYではなく、WHATを知りたい就学前の子どもたちにとっては、
発達段階に見合っていませんでした。
まちのおやこでは、なるべく大人の計画に子どもを合わせてしまうことがないよう、
参加する子どもたちの年齢や発達を考慮した場作りに今後もチャレンジしていきたいと思います。