【レポート】まちの虫も友だち〜セミの羽化を見にいこう!(20180730開催)
夏休みの夕暮れ、武蔵国分寺跡で蝉の羽化観察会をしました。
2日間で17組50名近くの方たちが参加してくださいました!ありがとうございました!
講師は、植物観察家の鈴木純さん。ご専門は植物ですが、ここ数年は毎夏蝉の羽化を観察していらして、蝉への愛溢れる解説と気さくなお人柄が子どもたちにも大人気です。
刻一刻と日暮れが迫るなか、まずは僭越ながら私の絵本の読み聞かせからスタート。
昨年、今年と何冊も蝉の絵本を読んで、長さといい内容といい写真といい、私にとって読み聞かせにはベストな一冊をご紹介しました。
絵本で蝉の生態の基礎知識を共有したところで、純さんから
- 幼虫は土の中から出てくるので、木ばかりではなく、地面の穴にも注意してよく見ること
- 見つけても絶対に触ってはいけないこと
- 長時間近くで光を当てないこと」
など観察するにあたって気をつけることや探すポイントなどのお話しがありました。
最初はなかなか見つけられませんでしたが、徐々に目が慣れてくると「あ!ここにも!」「こっちにもいたよ!」と次々と声が聞こえてきました。
土から這い出したばかりの幼虫や、すでに殻を脱ぎ終えたところのや、今まさにこれから脱ぎ出す状態のなどなど。
それぞれが自分が見ていたい蝉をじっと観察しました。クライマックスのシーンでは、子どもも大人も固唾を飲み見守ります。いよいよという段階で落下してしまった蝉もいました。見事に成功すると、大人も子どもたちも一緒に見守った一体感と安堵感から、自然と拍手がわき起こります。
※純さんが撮影されたアプラゼミの羽化の様子の動画はコチラ
(Facebookページです)
アブラゼミ、ヒグラシ、ミンミンゼミ、ニイニイゼミ…。たくさんのドラマを見せてくれた蝉たちに感謝の夜となりました。
この夜のことを夏休みの自由研究としてまとめてくれた四年生の男の子。どうもありがとう!この日の体験が、ご家族で生命の神秘、その重さや儚さについて話すきっかけになったとしたら、とても嬉しく思います。
雨天のために翌日も空けておいてくださった純さん。観察会はお申し込みがたくさんあり、ご好意で翌日も開催してくださりました。ありがとうございました。
蝉の羽化観察の仕方については、純さんがご自身のブログでも丁寧にご紹介してくださっているので、そちらも合わせてご覧になってみてください。
(文:コサカマサヨ)