【レポート】まちのおやこの夜会〜布の始まりー国分寺で綿作りから糸つむぎまで!(20180615開催)
6月15日(金)。雨が降るなか体調を崩され参加できなかった方もいらっしゃいましたが、大人10人、子ども11人が18:00から緩やかに集まりました。
一番疲れが溜まる金曜日。今年もカフェといろいろ びよりさんと嬉しい共催。明るくホッとする店内で、初めましての方も、お久しぶりの方も、和やかに食卓を囲み、国分寺コットンプロジェクトの吉田さんのお話とデモに見入りました。
いつも通り、呼びかけ人とともに早く集まった子どもは会場準備のお手伝い。段取りも分かっているので、「貼り紙がいるよね!」、「マット敷く!」と力強い場づくりの仲間です。
今日のお料理は、養生カフェaiiさん。
今晩のために子ども達も食べやすい特別メニューをご用意くださいました。
- ベジタブルカレー
- 白米と雑穀米
- 煮込み風お豆腐入りハンバーグ
- こくベジのグリル野菜
- マカロニサラダ
- 人参ゼリー、ミニチョコレートケーキ
深津高子さんの「今日のお食事は誰に感謝しようか?」の声かけで、お料理を作ってくれた養生カフェaiiさん、会場のびよりさん、お野菜を作ってくれた方などに感謝の気持ちを込めて「いただきます」。
野菜は国分寺で取れたこくベジを使ってくださり、グリルしたら甘みがすごい!ハンバーグのしっかりした食べ応え、人参ゼリーなど、子ども達はそれぞれお気に入りを見つけお代わりしていました。
ご飯の後は、まちで活動していて、ぜひご紹介したい「まちのおや」との出会いの時間。今回は国分寺コットンプロジェクトの吉田直美さんです。
国分寺コットンプロジェクトは、「農」と「手仕事」をテーマに、 タネから育てた綿を紡いで糸にし、 染め、織り、布にするプロセスを、 ワークショップなどを通して体験して、 自分の生活を自分自身で選択する「きっかけ(糸口)」を 提供する活動です。
今回は種から芽が出て花になり、綿の実(コットンボール)になり、それが糸に紡がれ織物や生地になるプロセスのお話。大人も子どもも興味津々でした。
そして、今夜のハイライトは吉田さんのチャルカを使った糸紡ぎのデモ。見ていて惚れ惚れする美しさでした。チャルカを使わなくても綿を撚って糸ができると知って、早速チャレンジする子ども達。
糸をよるは「撚る」という漢字です、という吉田さんの説明に「へー」という参加者(呼びかけ人も!)。暮らしの中に糸を紡ぐ「行為」がなくなると「言葉」も消えていくのか、というのは吉田さんの気づき。
小学校中学年くらいの子どもは特にハマり、曰く「糸を撚っていると無心になれる」。それを聞いて、少し大きいお子さん向けなら糸紡ぎ体験会ができるかもしれない、と思ってくださったようです。
子育てに伴いがちな力みを少し緩めて、大人も子どももそれぞれ出会い、学び、リラックスの時間を過ごせたようで、呼びかけ人としても嬉しい限りです。
参加した方からは、こんな感想をいただきました。
- 国分寺でこんな素敵なプロジェクトが始まっていることを知れて良かった
- (何回か参加してくださっている方)お子さんが場にすっと馴染むようになり、その成長の様子を周りの大人が気づいていること感激した
- 息子さんと初デートで、二人の時間を楽しめた
- 3歳のお子さんと初めての夜のお出かけに不安があったけれどお子さんの様子を見て安心した
吉田さん、養生カフェaiiさん、暖かく見守ってくれたびよりのスタッフの津下さん、ご参加いただいた皆さん、ありがとうございました。これからも、親子とまちをつないでいく場、子どもやまちの大人と出会うきっかけの場を作っていきたいと思います。
(文:ヨーコ)