【レポート】食べられる草を探して食べてみよう♫(20170910開催)
国分寺には農家さんがたくさんあって、暮らしの中に畑があることが魅力。
新鮮な野菜や果物をいただくことはあっても、お子さんと一緒に畑に足を運ぶ機会はなかなかないかも知れませんね。
9月10日(日)に「食べられる草を探して食べてみよう♬」を開催しました。大人13人、子ども15人が朝の草摘みからお昼ご飯まで一緒に過ごしました。
- 国分寺で農薬や肥料を使わない自然農で野菜などを作っておられる本多農園さん
- 草木染めをされている草ノオト浅野理恵子さん
- カフェの店長で呼びかけ人の小笠原光子さん
の素敵なコラボで、至福の一日となりました。
朝8時に本多農園に集合。畑の元気な草・虫を邪魔しないよう、虫除けスプレーは家で済ませ長袖長ズボンで畑にお邪魔します。この時間でももう日差しは十分。子どもたちはもう半袖で。イベントそっちのけで虫探しに夢中になる子も、笑。
まずは、本多農園の本多知明さんから畑のお話。土がふかふかしていて、野菜も雑草も元気な秘訣は栄養を与えすぎないこと。すぐ手を伸ばした所に栄養があると根が張らず、ヒョロ長いけれど丈夫ではない野菜になるそうです。力のある野菜になるには根がしっかり張っていることが大事。何だか子育てにも通じるところがありそうです。
雑草と呼んでしまいがちな草にも1つずつ名前があって、役に立っていることを伝えたいと浅野さん。今日収穫する草を紹介して草を摘む時のお約束を伝えてくれます。呼びかけ人の深津高子さんからは、畑でのお約束を。
- 決められた草だけを取る
- 畝と畝の間のあぜ道を通る
- 虫の付いていない元気な葉っぱの先の柔らかい部分だけを優しく摘みとる(草にいただきます、と語りかけながら)
- 草はザルに入れて、ハンカチなどで覆いを被せる(陽に当たると弱ってしまうので)
お料理に使う種類別に「イヌタデ班(おにぎり)」、「ヤブガラシ&カタバミ班(白和え)」、「スベリヒユ班(炒め物)」、「タンポポ&ヨモギ&ヒメジョオン班(天ぷら)」の4班に分かれて、いざ収穫!
2週間前に下見に行った時と草の生えている位置が変わっていてビックリ。その時々の栄養やお日様の状況で草は生きる場所を求めてたくましく生きているのですね。
小一時間で、たくさんの草が収穫できました。本多さんのご好意でトマトも収穫〜。
畑からもとまち公民館の調理室に移動。今日は何を作るのかな?何歳からでも調理に参加できる工程を作ってくれたのは小笠原さん。豆腐を潰したり、水を入れたりは乳児さんでもできます。
自分が収穫した草ごとに班に分かれて草の下処理から開始です!みんなでやれば楽しいおしゃべりの時間に。ものすごい集中力で取り組む子たちも。
調理には興味ない子や疲れちゃった子は、モンテッソーリ教育の先生が見守る中、思い思いにキッズスペースで過ごしました。
イヌタデは醤油に漬けておにぎりに。ヨモギ、タンポポ、ヒメジョオンはかき揚げに。カタバミとやぶからしは白和えに。スベリヒユはお浸しと炒めものになりました。歯ごたえ、味わいどれもこれもご飯が進む美味しさでした!本多さんに差し入れて頂いたバターナッツカボチャで玉ねぎと合わせてスープを作りました。軽食のはずがしっかりしたお昼ご飯になりましたよ。
このまちに暮らす子どもと大人と、畑を作る人、クリエイターやお店を営む人たちが楽しみながら一緒にいただくごはん。まちのおやこテーブルのひとつの理想的な形が今回実現したように感じました。今回参加してくれた皆さんは、少しずつどこかで誰かと接点があり、嬉しいつながりを感じられて、お腹も心も満たされた一日でした。ご協力いただいた方々、参加してくださった皆さん、どうもありがとうございました。