【レポート】まちのおやこテーブル~忙しい毎日に取り入れたい発酵食品!(20170324開催)
卒園式や卒業式が終わり春休みに入る3月24日(金)。
一週間の疲れも溜まりがちな金曜の夜開催でした。
大人10人、子ども16人が団地の中の集会所に集まりました。
今回のテーマは「発酵食品」。
講師は、出張専門で発酵料理教室を開いている青木光左代さん。
発酵食品には甘酒、塩麹、ぬか漬け、味噌などたくさんあります。育児中の忙しい毎日にだからこそ取り入れたい、という青木さん。どんなお料理なのでしょうか?
早く集まれる参加者と呼びかけ人は17:30に集まり会場セッティングから。今日の人数は26人。会議室にある椅子は18。「26−18=あと8脚!」小学生の子どもが足りない椅子を持ってきます。
会議室の長机は6つ。「一つの机に何人座れる?」「割り算したらいいんじゃない?」「割れない・・・。」「4人のところと5人のところがあるといいね。」そんな会話をしながら、テーブルを縦横に組み合わせて挟むように座る小学生オリジナルのテーブルセッティングが完成しました。
幼児さん達は、深津高子さんと一緒にキッズスペース作り。
今日は和室があるから、ジョイントマットは食事をする会議室との行き来を裸足でできるような「橋」になりました。
絵本を並べたり、お絵かきセット、小麦粉粘土を並べたり。一通り出来上がると早速遊び始める子どもたち。
歩き始めたばかりの1歳の子どもは、まちのこに大人気でした!
18時少し前に青木さんがお子さんと登場。キャリーバックから次々と下ごしらえされた材料と調理道具が取り出されます。
今日のメニュー
- 豚もも肉甘酒味噌漬け焼き
- かぼちゃポタージュ
- スティックきゅうり梅甘酒ダレ
- 春キャベツとキノコのニンニクおかか炒め
- 春キャベツと新玉ねぎ、切り昆布のさっと煮
- こねないパン ※呼びかけ人が事前に調理して準備
バラバラと到着する参加者や子どもに手際よくお手伝いをお願いする青木さん。でも簡単なんです。
■私たちがやったこと。
・鰹節を削る
・キノコをほぐす
・カボチャをレンチン。皮をむき、その他の材料を加えて加熱する。
・玉ねぎ、キャベツ、さつま揚げ、昆布、調味料を鍋に入れて蒸す。
・鳥もも肉をオーブンで焼く。
・甘酒と梅ダレを混ぜてタレにする。
・きゅうりを切る。
・鰹節、ニンニク、塩を入れて香りを出して、キノコと野菜を入れて炒める。
以上、約30分で5品。
青木さんの凄技の段取りをどうぞご覧ください!
20170324調理段取り
盛り付けと切り分け、取り分けに少し時間がかかりましたが、19時過ぎに26人分のご飯が出来上がり、食べる準備ができました。
まちのおやこテーブルで何度か出会い、もう顔見知りの子供達。
まちのこ同士や親ではないまちのおやの隣に自然に座ります。
深津高子さんがいつものように、「いただきます」の声かけをします。「今日は誰にいただきます、する?」
「青木さん」、「作ってくれた人」。
「今日はもう一人、目に見えない小さな誰かにいただきます、しましょう。それは酵母という日本に昔からある菌。お料理を美味しくしてくれました」。
「いただきます!」
ご飯を食べながら、青木さんが身近な発酵食品である鰹節の選び方や使い方を教えてくれます。
「鰹節は原材料名を見てください。鰹節には「かつおのふし」と「かつおの枯れ節(かれぶし)」があります。かつお節菌を発酵させた「枯節」を選びましょう。」
鰹節は冷奴にかけるなど、そのまま使うことが多いですが、イタリア料理なら最初にオリーブ油とニンニクを炒めて香りを出すのと同じように、サラダ油と鰹節を炒めると美味しい炒め物になるそうです。
「ごちそうさま」の後は、大人と子どもの時間。
大人は青木さんに発酵食品や今日の段取りを聞いたり、おしゃべりしたり。子どもはキッズスペースへ。
◆キッズスペース
モンテッソーリの保育士の深津高子さんと丸木佳里さんが見守ってくれました。カードゲームが幼児さんに人気でした。
一番慌ただしく、一番プッツンとなりやすくて、でも本当は会話を大事にしたい平日の夜。
大人も子どもも思い思いの時間を過ごすことができました。
今回は青木さんに下ごしらえや調理を主にしていただきましたが、あまりの手際の良さと美味しさに、発酵料理を日常に取り入れた「発酵生活」をしてみたくなりました。
最後に。
今回は団地の集会所という広めのお家のような感覚で過ごせる会場でした。それだけに、呼びかけ人を含めて参加者はついついおしゃべりに興じてしまい、気がつけば帰宅時間。子どもたちはすっかりヒートアップしており、片付けモードになりませんでした。
会場での過ごし方を事前に参加者から子ども達に伝えてもらうことや、イベント開始時にタイムスケジュールや片付けでお手伝いしてもらいたい内容、お片づけに入る時間を伝えておく「オリエンテーション」と「終わり」の合図の大切さを改めて学びました。
大人も子どもも「ワタシ」の時間を思い思いに過ごし自分らしく過ごす場であると共に、まちのおや・まちのこで形成されるコミュニティーの一員として、それぞれの役割を果たすコミュニティー感覚(公共意識)を身につけられる場でもありたいと思います。